自作動画まとめ+雑記

自作動画+雑談

(1)「そこで星屑見上げてろ」をまだまだ語る…1巻の感想など!!!

最終話から24時間たったけど

まだまだこの物語の(新しい話の掲載が)終わることについて受け入れられてない!!!のでしばらく語っていきます!!!!!!!

 

 

(1)ボーイズアイドルグループオーディション

 

いわゆるアイドルオーディションものの漫画です。

なんかキャラの過去描写とか未来にやりたいこととか見せてきて

読者が思い入れを感じたところで

結局のところほとんどが脱落するっていうアレです。

 

私はもともとバロトワものが大好きで、

アイドルオーディションものにはその文脈を感じるんですよね。

(どっちのほうが歴史があるとかではなく)

お気に入り(推し)を作らせておいて、脱落する。

あるいは推しが脱落しないように祈る、

最後まで生き残ったら喜ぶ。みたいな。

 

最初に見かけたのは漫画系アプリで無料になっていたときで、

その部分でわかるのは「45人中7人」が残るオーディションもの。

大部分が落ちるという部分では似ているところがあると思います。

 

私にはわかる。

私がこれから好きになるであろう未来の推しは、

こういう生き残り系の物語では、きっと落ちる。

そういうキャラがきっと好きなんです、私は。

でもまあそういうキャラだからきっと好きになるんです…

 

 

(2)主人公「天川彗(あまかわすい)」の秘める陰鬱さ

 

主人公の「天川彗」は芸能人同士を親に持つ中学生。

両親はすでに離婚。

父親は人気アイドルグループの解散後ソロ活動へと向かうようで、

芸能界でいまだに活躍中。

母親はすでに芸能活動を引退しており、

どうやら(精神的に)病んでいる様子。

日常的に服薬していたり、パニックを起こしたりもするようだし、

寝ぼけているなか息子(彗)を元旦那の名前で呼んだりと

不穏な空気があります。

学校では友達もいて明るく楽しく振る舞えているようですが、

彗自身にも過呼吸?のような症状もあり闇?を感じさせる構成。

 

中学生の自身だけではどうしようもない鬱屈した現状を

表面上の明るさでむりやりコーティングしたような

アンバランスな第一話からぐっっと物語に引き込まれました。

 

ぶっちゃけた話、こういう物語で、自分から

主人公を推したり応援したいと思えることってあまりない

んですよね…、

そんな中で、中学生の彗の抱えている(であろう)

陰鬱な感情の矛先をどこに向けていいのかわからない

(今そばにいない父親に向けるしかない)致し方なさ

みたいなものとそこからの行動力に一気に引きつけられました。

「星」にまつわる因縁やラップパートなんかも秀逸です。

彗が面白い(興味深い)から続きを読みたい!という気持ちに

なれたのも嬉しい点ですね。

推しができて推し(の合否)だけが物語の気になるところ

なんてのは悲しいしね。

 

あらすじなどでは「父親への反抗心、復讐心で」

と書かれていることがほとんどですが

一緒に住んでいる母親にも思うところがあるのだろう

というのも読み進めていくうえでの引き込まれる所以です。

 

母親のことを「お母さん」ではなく

「愛里(あいり)さん」と日常で呼んでいたり

(芸名の)「夢園あいり」と独白しているところなど、

「お母さん大好き!お母さんを壊したお父さんが憎い」

というキャラクターではない生々しいリアリティがあります。

 

 

(3)主人公の対比となる守白眞人(かみしろまこと)

 

最初から最注目株といわれ、

パフォーマンスで与えられる星(以下★)でも

最高の★5を取った眞人。

 

ライバルなのか?コンビになるのか?

序盤を読んだ時点ではまだわかりませんが、

性格がめちゃくちゃ良さそう

(仮に「良さそうに見えるように振る舞っている」としても、

その「振る舞っている片鱗」すら感じさせていない

=メタ的にいうと「性格の悪い伏線描写がない」)

ということだけはわかります。

 

そんな眞人の存在が彗にどんな影響を及ぼすのか

初見ではぱっとわからない、というのが

ある意味ナゾというか…

 

これはまあ終盤では明かされていくのですが

体感では「かなりあとまでわからない」というところです

 

そもそも「満点の★5」で出てきた眞人は

(ネタバレになります!!!)

 

 

最後までパフォのクオリティが落ちたり、

それこそ精神的に闇落ちしたり

誰かを意図的に害したりということもなかったです

 

主人公の対比となるキャラはそういうものに陥ることが多いので

そういうのがなかったのも

この物語を読みやすくしていた要因だったと思います

 

だってまこっちゃんの闇落ちとかみたくないですよ

みたいわけないです

彼は光で良いんです

照らす光が明るすぎて人に害を与えたとしても!

 

 

(4)推しはいるかな???

 

単行本1巻ずつのペースで考えると

45人全員の細かい描写はいきなりあるわけではないです

 

でも全員の顔(応募写真)自体は出ていたり、

たくさんいるキャラクターの後ろのほうに

映り込んでいたりしますよね

 

のちに出てくる推しも1、2話にうつりこんでいるので

ホッコリしました!!!!

推しの髪色が違う気がしたのですがあまりきにしてません!!!!!

 

 

(5)その他、1巻のきになるところ

 

私は一気読みしたので、序盤は眞人ではなく

レイジが彗のバディみたいな存在になるのかな

と思ったりしていました

ツンデレ(?)はみんな好きですしね

 

1巻ラスト付近のピンマイクの音を隠しての会話

ひさしぶりにぞっとしました

よく考えたらそうなのかもしれないけど

普通に読んでて思い至らなかった

涼しい顔してそれを言える(その考えに至れる)彗はやっぱり

闇を知ってる子だな〜〜ってなりました

 

 

それから運営会議みたいなパートが面白すぎて

そこがこの物語のキモでもあると思っています

「少年たちの頑張りとか輝きとか、それはそれとして

商業的に消費したり売っていかないとならない」

というのがオーディションものの醍醐味でもあります

かなり赤裸々に(意図的に)描写されていて好きですね

 

推しの名前が上がるたびに一喜一憂するのもこのパートです

推しよ生き残れ!!!!!!!

 

(2)に続きます!